短編小説 「俺はここに立ちつづける」
第1章 プロローグ
7月9日。運命の1日がやってきた。少なくともそう思っていたファンは多いはず。
決して大げさな表現ではない。話は今年の元旦。大友康平49歳の誕生日から話は始まる。
今年の元旦いきなりBIGNEWSがファンの元へ飛び込んだ。
"HOUND DOG 武道館 帰還(ホーム)"
いつかは、DOGのLIVEを武道館でみれたら・・・・・って思っていた私には最高のニュース
であった。さらにここ最近、ライブ会場の規模がだんだん縮小されていて、客入りも悪い。
名古屋でいえば、私が初めてDOGのライブをみたのがレインボーホール3DAYSだったの
に対し、センチュリーホール 名古屋市民会館と1日だけのライブとなっている。
でかいホールでやるのがいいライブではないが、少し寂しい。
現に年に数回しかでかい会場のみでやるというアーティストが多いなか、毎年、ツアーをし
てくれるバンドは日本には少ない。ただ、経営者からみれは、決して賢い方針とはいえない。
それでもかれらは、旅が好きで、音楽が好きで・・・・・・そんなライブにこだわるスタイルが
カッコいい。DOGの魅力でもある。バラードが多くなり、演奏する曲数は減ってきているが
ストロングスタイルを継続しているのには、敬意を表する。
その反面、昔のようにアリーナクラスでのライブも見てみたいという気持ちは非常に強かった。
だから今回のニュースは今年のDOGは何かが違う。そんなことを予感させる2005年のはじ
まりだった。
しかし本当に、武道館をいっぱいにできるのか?っていう不安もあった。
実際、現在の東京地区でのキャパは渋谷公会堂が精一杯。武道館はその3倍以上。
そんな簡単にはいかない。
GHから"突撃隊"と称したイベントの知らせがあった。
ようは、最初の武道館のとき、ファンがチケットを売ったという涙ぐましい過去を
もう一度、再現させようということである。
正直、そんなことまでしないといけないのかって思うとなんかむなしくなった。
しかもDOGはGHのものでなく、ファンのものでもない。しかしながら最近のGHのイベントは、
コアなファンばかり相手にしたイベントを行ってきている。
正直、引いてしまう。DOGはそんな一部のファンしか相手にしないちっちゃなバンドなのか?
ロック界のカリスマといわれたバンドは、売れないアイドルと同じようなことをしているのか?
疑問ばかりである。だからだんだんDOG熱も冷めてくる。
そうやって飛び込んできたニュースが6月初旬。GHからの会報です。
"大友が個人事務所を設立"
"オメガが現メンバーによる最後のアルバムになる可能性がある。"
"7/9をもってHOUNDDOGのマネージメントを終了する。"
一応、各スポーツ紙もこの話題を取り上げてくれた。
"ハウンドドッグ解散へ"
ついにこの活字が新聞に載ってしまった。
いつかくるかとは思っていたが、いざくると何ともいえない気持ちとなる。
すかさず、大友さんは否定してくれた。ただ、あいまいな表現。
"俺は解散なんていっていない。"
"いつまでもHOUNDDOGの大友康平です。"
じゃ 他のメンバーは?
今後のツアーは?
この1ヶ月間いろいろな憶測がメディアやファンの中で飛びかった。
ただ、7/9には何らかの結論ははっきりするだろう!!
そんな想いを胸に7月9日を迎えた。
第2章へ つづく